
◎天草宝島国際トライアスロンの攻略
【エリートレースで2回戦った経験から】
結果を出していないので全然自慢にもならないのですが、私は過去に天草トライアスロンのエリート部門に2回出場したことがあります。
なんでエイジ部門ではなくエリートの方に出場したのか?それは、エリート部門のなかで長崎県の選手で2番以内に入れば、国体の長崎県代表になれるという基準があったからです。若い頃の私は国体選手に何としてでもなりたくて、奮闘していました。なんで国体選手になりたかったのかというと、社会に認めてもらう材料が欲しかったからです(笑)承認欲求というのでしょうか。今よりもずっと自分に自信がなかったのかもしれません。
国体選手になって、誰かに認めてもらいたくて、それはもう必死で練習しました。レースの対策もしっかり練って頑張りました。ですが、結果的には2回とも補欠になるのが精一杯でした。
非常に悔しい結果でしたが、真剣に取り組んだ分、もう6年くらい前のことですが、鮮明にいろいろな場面を思い出すことが出来ます。あそこではこうしなければならないと決めていたことや、あの時こうしたらよかったと悔しくなったことなど。そのような経験をもとに、コースの紹介をしながら初心者の方向けに役に立つちょっとした攻略法を説明したいと思います。
まずスイムからです。
スイムコースは砂浜スタートの、370mを2往復するシンプルなコースです。まっすぐ泳いで帰ってくるだけ。トライアスロンのスイムでよくあるようなブイを見失ってプカプカ浮きながら行く先を探すといったことは起こり得ません。方向を気にする必要がないのでヘッドアップスイムの練習もあまりしなくて大丈夫です。周りの選手が進んでいる方向に、自分のペースで泳げばOKです。
しかも遠浅で、水に入ってから10mくらいは足が届きます。走って飛び込んで、また立ち上がって飛び込んで、もう一回立ち上がって飛び込むことができます。これは行も帰りも出来るので、泳ぐ距離が実際はもっと短くなります。
難しいポイントは、一番奥のブイでの折り返しと、砂浜のランニングです。
まずブイの折り返しですが、90度曲がって10m進んでまた90度曲がります。私の推奨する90度ターンの仕方は、ブイに差し掛かった時に、左手を頭の前で右側に大きくかきながら1回背泳ぎになって、その後右手が前にいったらクルッとまたクロールに戻るというやり方です。文字で説明すると伝わりにくいですが、無理なく方向を変えることが出来ますので試してみてください。
密集した状態でブイを回ろうとすると、みんな内側に押し寄せて大変なことになるので、自信のない人は密集しないような位置取りをする必要があります。乗られたりして溺れそうになるとかなり体力を消耗しますので、無理に内側に入らなくて良いと思います。
つぎに砂浜のランニングですが、ランニングそのもよりも、砂が足首あたりまでびっしりついてしまうことが問題となります。それの何が問題かというと、砂が付いたままバイクシューズやランニングシューズを履いてしまうと、ふやけた足の皮膚がこすれてマメができてしまうのです。マメができると痛みで一気に戦意喪失してしまいますよね。それを避けるための工夫が必要です。
ではどうすればいいかというと、トランジションエリアで足を洗えば良いのです。トランジションエリアにペットボトルに水を入れて置いておけばそれが出来ます。1秒を争うエリート部門の場合はこれは無理ですが、エイジ部門の方はタイムを気にする場合であってもやった方がいいと思います。
水で塗れた足に砂をびっしりとつけて、それを洗い流すのにどれくらいの水が必要か、落ちにくい場所はどこなのかなど、レース前にシミュレーションしておくことも大切です。また、濡れた足を拭くためのタオルも用意しておくと尚良いです。
トランジションはただでさえテンパりますので、慌てずに出来るようにここは何度も練習しておきましょう。もちろんウエットスーツの脱ぎ方も重要です。
スイムはこの辺にして、次はバイクです。
バイクコースは20km進んで20km戻って来るという、他のレースにはない贅沢なコースとなっています。しかもほとんど海岸沿いで海が見える綺麗なコースで、大きな起伏はなくフラットコースといえます。
平坦コースのきついところは、メリハリがないので集中力が途切れやすいところです。普段からエアロ効果の高いポジションで長時間走り抜く練習をしていないと、同じ姿勢でいるのがストレスになり、さらに集中力が途切れがちになってしまいます。練習の段階でストレスなく長時間我慢できるバイクポジションを煮詰めておくことが大事になります。また、長い下りがない分ずっと足を止められないので、高負荷で踏み続ける持久力が試されるコースです。
注意しないといけない場所は、スタート後すぐに現れる上り坂です。天草のバイクコースで唯一の坂といえるこの坂ですが、1分30秒くらあれば十分登り切れるもので、それ自体が問題ではありません。問題なのはバイクコースが始まってすぐにあるという点です。
バイクに乗って、20~30秒くらいはフラットな区間があり、そのあと坂が始まります。これが悩ましいところで、バイクの乗り出しのギアを、フロントをインナーにしておく方が良いということをお伝えしたいです。なぜなら、坂に入ったらどうせインナーに落とすので、チェーンが落ちるリスクを考えると最初から落としておいた方が良いからです。20秒くらいインナーで平坦を走らないといけなくなりますが、そこは我慢しましょう。
次はランですが・・・ちょっと長くなってきたのでこのあたりで今日は終わりにしたいと思います。それではまた明日^^
天草宝島国際トライアスロンの詳細はこちら
天草宝島国際トライアスロン大会 公式サイト – 第37回 天草宝島国際トライアスロン大会 (amakusa-triathlon.jp)
《店舗情報》 ◎住 所 〒851-0126 長崎県長崎市芒塚町239-3
◎営業時間 【ジム】6:30〜20:00 【カフェ】 11:00〜15:00 ※駐車場有り
◎定休日 日曜日、第1・3月曜日
天草宝島国際トライアスロンの攻略
【エリートレースで2回戦った経験から】
結果を出していないので全然自慢にもならないのですが、私は過去に天草トライアスロンのエリート部門に2回出場したことがあります。
なんでエイジ部門ではなくエリートの方に出場したのか?それは、エリート部門のなかで長崎県の選手で2番以内に入れば、国体の長崎県代表になれるという基準があったからです。若い頃の私は国体選手に何としてでもなりたくて、奮闘していました。なんで国体選手になりたかったのかというと、社会に認めてもらう材料が欲しかったからです(笑)承認欲求というのでしょうか。今よりもずっと自分に自信がなかったのかもしれません。
国体選手になって、誰かに認めてもらいたくて、それはもう必死で練習しました。レースの対策もしっかり練って頑張りました。ですが、結果的には2回とも補欠になるのが精一杯でした。
非常に悔しい結果でしたが、真剣に取り組んだ分、もう6年くらい前のことですが、鮮明にいろいろな場面を思い出すことが出来ます。あそこではこうしなければならないと決めていたことや、あの時こうしたらよかったと悔しくなったことなど。そのような経験をもとに、コースの紹介をしながら初心者の方に役立つちょっとした攻略法を説明したいと思います。
まずスイムからです。
スイムコースは砂浜スタートの、370mを2往復するシンプルなコースです。まっすぐ泳いで帰ってくるだけ。トライアスロンのスイムでよくあるようなブイを見失ってプカプカ浮きながら行く先を探すといったことは起こり得ません。方向を気にする必要がないのでヘッドアップスイムの練習もあまりしなくて大丈夫です。周りの選手が進んでいる方向に、自分のペースで泳げばOKです。
しかも遠浅で、水に入ってから10mくらいは足が届きます。走って飛び込んで、また立ち上がって飛び込んで、もう一回立ち上がって飛び込むことができます。これは行も帰りも出来るので、泳ぐ距離が実際はもっと短くなります。
難しいポイントは、一番奥のブイでの折り返しと、砂浜のランニングです。
まずブイの折り返しですが、90度曲がって10m進んでまた90度曲がります。私の推奨する90度ターンの仕方は、ブイに差し掛かった時に、左手を頭の前で右側に大きくかきながら1回背泳ぎになって、その後右手が前にいったらクルッとまたクロールに戻るというやり方です。文字で説明すると伝わりにくいですが、無理なく方向を変えることが出来ますので試してみてください。
密集した状態でブイを回ろうとすると、みんな内側に押し寄せて大変なことになるので、自信のない人は密集しないような位置取りをする必要があります。乗られたりして溺れそうになるとかなり体力を消耗しますので、無理に内側に入らなくて良いと思います。
つぎに砂浜のランニングですが、ランニングそのもよりも、砂が足首あたりまでびっしりついてしまうことが問題となります。それの何が問題かというと、砂が付いたままバイクシューズやランニングシューズを履いてしまうと、ふやけた足の皮膚がこすれてマメができてしまうのです。マメができると痛みで一気に戦意喪失してしまいますよね。それを避けるための工夫が必要です。
ではどうすればいいかというと、トランジションエリアで足を洗えば良いのです。トランジションエリアにペットボトルに水を入れて置いておけばそれが出来ます。1秒を争うエリート部門の場合はこれは無理ですが、エイジ部門の方はタイムを気にする場合であってもやった方がいいと思います。
水で塗れた足に砂をびっしりとつけて、それを洗い流すのにどれくらいの水が必要か、落ちにくい場所はどこなのかなど、レース前にシミュレーションしておくことも大切です。また、濡れた足を拭くためのタオルも用意しておくと尚良いです。
トランジションはただでさえテンパりますので、慌てずに出来るようにここは何度も練習しておきましょう。もちろんウエットスーツの脱ぎ方も重要です。
スイムはこの辺にして、次はバイクです。
バイクコースは20km進んで20km戻って来るという、他のレースにはない贅沢なコースとなっています。しかもほとんど海岸沿いで海が見える綺麗なコースで、大きな起伏はなくフラットコースといえます。
平坦コースのきついところは、メリハリがないので集中力が途切れやすいところです。普段からエアロ効果の高いポジションで長時間走り抜く練習をしていないと、同じ姿勢でいるのがストレスになり、さらに集中力が途切れがちになってしまいます。練習の段階でストレスなく長時間我慢できるバイクポジションを煮詰めておくことが大事になります。また、長い下りがない分ずっと足を止められないので、高負荷で踏み続ける持久力が試されるコースです。
注意しないといけない場所は、スタート後すぐに現れる上り坂です。天草のバイクコースで唯一の坂といえるこの坂ですが、1分30秒くらあれば十分登り切れるもので、それ自体が問題ではありません。問題なのはバイクコースが始まってすぐにあるという点です。
バイクに乗って、20~30秒くらいはフラットな区間があり、そのあと坂が始まります。これが悩ましいところで、バイクの乗り出しのギアを、フロントをインナーにしておく方が良いということをお伝えしたいです。なぜなら、坂に入ったらどうせインナーに落とすので、チェーンが落ちるリスクを考えると最初から落としておいた方が良いからです。20秒くらいインナーで平坦を走らないといけなくなりますが、そこは我慢しましょう。
次はランですが・・・ちょっと長くなってきたのでこのあたりで今日は終わりにしたいと思います。それではまた明日^^
天草宝島国際トライアスロンの詳細はこちら
天草宝島国際トライアスロン大会 公式サイト – 第37回 天草宝島国際トライアスロン大会 (amakusa-triathlon.jp)
《店舗情報》
◎住 所
〒851-0126 長崎県長崎市芒塚町239−3
◎営業時間
【ジ ム】 6:30〜20:00
【カフェ】11:00〜15:00
※駐車場有り
◎定休日/日曜日、第1・3月曜日